アインシュタインが100年前に存在を予言した重力波を世界で初めて観測に成功したと米大学を中心とする国際実験施設研究チームが発表したことに対し、ノーベル物理学賞受賞者で、大型低音重力波望遠鏡「かぐら」計画代表の梶田隆章東京大学教授が「重力波、一般相対性理論研究者が待ち望んでいた歴史的快挙」とするコメントを発表しました。

 コメントで梶田教授は、今回の発見が建設中の「かぐら」を含む第2世代の重力波望遠鏡で、重力波そのものやブラックホール、中性子星といった高密度星の研究を可能にすることを証明したとたたえました。

 今後の研究については、「かぐら」が地下に設置され、低音ミラーを装着しているため、100ヘルツ以下の帯域で感度が高く、その周波数帯にある重力波源の探査に適しているとしています。今後、今回重力波が観測されたブラックホール連星の合体イベントがあると予想される場所を目指し、探査を進めていく方針を示しました。

 さらに、宇宙にはその場所以外にも、重力波を観測手段として研究すべき天体現象がたくさんあるとし、連星中性子星合体によるブラックホールの誕生を検出したいと意気込みを述べています。

 重力波は極めて重い物質が超高速で激しく動くと、周囲の空間や時間の流れがわずかに揺らいで波として伝わる現象。宇宙が生まれた直後に放出され、ブラックホールの合体や超新星爆発などでも生じるとされています。アインシュタインが1916年、一般相対性理論の中でその存在を予言していましたが、これまで実際に検出、観測されたことはありませんでした。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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