常葉大学は2016年2月15日、、ポーラ・オルビスホールディングス(東京都中央区 以下、ポーラHD)の静岡市の工場跡地を取得すると正式発表。同学園は約4,000人を収容する常葉大学の新キャンパスを整備し、JR草薙駅に近い点などを生かして志願者増につなげたい考えです。

 ポーラHDから取得するのは子会社ポーラ化成工業株式会社(神奈川県横浜市)が保有する旧静岡工場の跡地で、敷地面積は約4万3200平方メートル。1954年に操業開始した同工場は、化粧品工場再編のため2014年8月に閉鎖し、袋井工場に統合。工場などの建物は取り壊し、これまで跡地売却を検討していました。ポーラHDは、価格だけでなく文化的意義も考慮し、同学園への売却を決定。2016年2月18日付で譲渡契約を結び、3月中に引き渡す予定です。

 同大学は、静岡市・浜松市・富士市の3キャンパスに10学部19学科、短期大学部も含めると学生数約7,200人を有する総合大学。新キャンパスには、駅から遠い富士キャンパス(富士市)や、築30年を超える瀬名キャンパス(静岡市)にある既存学部を再編し移管する予定で、2018年から段階的に開学していく計画です。

 大学全入時代と言われるなか、同大学も一部の学部では志願者全員が入学できる状況であり、新キャンパス整備を機に志願者を増やし、実質的な競争を生み、県内外から優秀な学生を集めたいという狙いがあります。
また、静岡県内には国公私立合わせて12の大学があるなか、県内大学への進学者の割合は減少しており、大学進学者の7割強が県外に流出。この問題に対し、同大学の新キャンパスの開設が、人口流出が多い若者の進学の受け皿として貢献し、若年層の市外転出に歯止めをかけることができるのではと期待されています。一方で、多くの学生を呼び込むには、新キャンパスの整備だけでなく、教授陣や講義内容などソフト面の充実も不可欠となると言われています。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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