総務省と情報通信研究機構が主催するビジネスプランコンテスト全国大会「起業家甲子園2015」で、公立はこだて未来大学の大学院生らで組織する「コード・フォー・ハコダテ」が最優秀賞の総務大臣賞と、セプテーニ賞、ソフトバンク賞の2つの企業賞を受賞しました。

公立はこだて未来大学などによると、受賞したビジネスプランは公共交通情報プラットフォーム。市電や路線バスなど公共交通機関の時刻表、運行情報、路線、停留所、運賃が入っており、これを基にアプリケーションを開発できるよう提供するものです。プログラムとデータが1つのセットになっているため、開発や調査の手間をかけないで済むのが特徴。北海道南部地方、函館市の公共交通案内ポータルサイトが簡単に作成できるほか、自分のサイトに公共交通情報を表示することもできます。

メンバーの1人で函館市内の高校生の杉本涼さんが、定時通りに路線バスが運行しないことに嫌気を差し、市内の公共交通機関の路線、運行時刻、位置情報をオープンデータ化、閲覧するアプリケーションを作ろうとしたのをきっかけに、開発を進めました。

「コード・フォー・ハコダテ」は高度ICT領域の大学院生と杉本さんらが作る任意団体。2014年に設立され、情報通信技術で道南地域の活性化を目指す市民連携活動に着手し、注目を集めています。

この大会は全国の学生コンテストなどで起業家甲子園の挑戦権を獲得した学生チームが集まり、全国一を争う決勝大会で、今回は11チームが参加しました。

公立はこだて未来大学

実践フィールドは未知への誘導路。社会をデザインする力を養成

公立はこだて未来大学は、システム情報科学部の1学部からなる単科大学。既成の情報工学や情報科学の枠組みを越えた、高度でユニークなカリキュラムが用意されています。研究室や教室に閉じこもることなく「街に出る」研究・教育活動をモットーに、大学ならではの連携の仕組みと専[…]

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