文部科学省の有識者会議は、大学入試センター試験に代わる大学入学希望者学力評価テスト(仮称)への記述式問題導入などを柱とした高大接続システム改革の最終報告をまとめました。今後、文科省が2017年度までに具体的な方針を決めます。

 文科省によると、記述式問題を導入するのは、国語と数学の2科目で、2020年度から2023年度は短文、高校に次期学習指導要領が適用される2024年度以降は長文とします。採点は1点刻みではなく、段階別に表示。採点に時間がかかることを重視し、別日程とすることも検討します。

 マークシート問題は、式やグラフを作成させるなど思考力を重視します。採点結果は点数だけでなく、得意分野や不得意分野の分析も検討する方向です。

 年複数回実施については高校の授業、行事日程への影響を考慮し、見送られました。コンピューターを利用して実施するCBT試験については、次期学習指導要領が適用される2024年度以降の課題として積み残されました。難易度設定や出題範囲、採点に対する人工知能の導入も検討課題に挙げています。

 これに対し、国立大学協会は従来の知識偏重型入試から多面的評価に転換することに期待する一方、留学生を対象とするグローバルな観点での選抜システム構築に触れられていない点を取り上げ、今後の検討を求める声明を発表しました。

参考:【文部科学省】高大接続システム改革会議「最終報告」の公表について
【国立大学協会】高大接続システム改革会議「最終報告」を受けて(PDF)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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