神戸大学医学部附属病院消化器内科(東健教授)は、消化器内科分野における検査時の所見登録に、音声認識技術を活用するシステムの製品化に向け、共同検討に着手する。

富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社(FMI)、エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社(NTTアイティ)、日本電信電話株式会社(NTT)のコラボレーション。

 消化器内科の内視鏡検査では、医師は両手が塞がった状態のため、所見は医師が覚えておくか看護師が記録し、検査後にパソコンでシステム登録する流れが一般的となっている。その場合、検査後に別途パソコン等に向って所見登録するため、検査時間がトータルで長くなる傾向がある。また、キーボードやマウスを使って操作するため、院内感染予防に操作前後のアルコール消毒や手洗いが必要となり、医師の負担が増加するという問題があった。

 同大学消化器内科とNTTは昨年8月、簡易な所見パターンを準備し、模擬的に内視鏡検査をしながら音声認識技術を活用して所見登録する手法を評価。その結果、約2~3割の時間短縮効果が認められた。音声によって診断名などを登録するシステムは医療分野でも既に実用化されているが、今回新たに、あらかじめマスターテーブルとして登録されている部位・診断名などのデータベース構造に着目して、自然な文章による発話で診断名などをカラムに登録でき、上位のキーワードが省略されても自動的に補完して登録できる手法を考案した。これによって、検査中でもより短時間かつ自然に所見を登録することが可能になった。

 今後は4者で音声認識技術を活用した内視鏡情報管理システムの製品化に向けて共同検討を進め、検査の効率化や院内感染防止を目的としたキーボードレスの所見登録を具現化し、「医療×ICT」による新たな価値創造を目指す。

神戸大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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