早稲田大学スポーツ科学学術院 赤間高雄教授らは、女性アスリートの思春期から成熟期における体格と内分泌(ホルモン)の変化と競技力の変化との関連性の研究を開始した。この研究は、2016年度スポーツ庁女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究」に採択されている。

 女性アスリートはジュニアからシニアになる過程で思うような競技力向上が得られないといわれ、その阻害要因は、思春期から成熟期に移行する際の体格の変化と内分泌の変化が関与していることが予想されている。しかし、この年代における体格変化、内分泌変化、競技力変化との関係についての調査研究はほとんど行われていないため、今回の研究を通じ、女性アスリートを取り巻く状況に新たな知見を提供していく。

 研究実施期間は2016年度から2017年度。研究方法は、ジュニアからシニアへの移行過程の女性陸上アスリートを対象に、体重、体脂肪などの体格変化、内分泌変化、および生活環境、練習状態について、約半年ごとに縦断的な調査を行い、競技パフォーマンスの変化との関連を分析する。

 研究によって、競技力の維持・向上に適切な体格の基準が明確になれば、トレーニングの量や質、栄養指導の指標として指導現場に還元することができ、また、適切な内分泌状態が明らかになれば、コンディショニングの指標として利用できるという。

 今回の研究の成果は、学会および論文での公開を予定。赤間教授は「この研究の成果を2020年東京オリンピック・パラリンピック大会でのメダル獲得に結び付けたい」と話している。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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