大阪狭山市にある「狭山池」。『古事記』『日本書紀』にも記述がみられる日本最古のため池で、現在では治水ダムとして大阪府民を水害から守り、憩いの場としても親しまれている。この狭山池が2016年に築造1400年を迎えるにあたり、帝塚山学院大の学生が「元祖大阪狭山池ダムカレー」を企画、大学開学50周年記念行事として同大学狭山キャンパスにて特別試食会が開催された。全国でブームとなっている「ダムカレー」だが、この狭山池ダムカレーの特徴は3Dプリンターで池の型を作成したことにある。リアルな造形のライスの中央に欧風カレーを入れた本格派だ。

 市などでつくる「築造1400年記念事業実行委員会」では、記念イベントの一環として、2015年秋に帝塚山学院大学食物栄養学科・福田ひとみ教授にレシピの開発を依頼。健康実践栄養士課程の有志7人により、味や見た目はもちろん「ダムカレーらしさ」について試行錯誤を重ね、スパイスの調合を変えながらスープカレーやトマトベースのカレーなど8種類を試作。2016年2月に学内で一次審査を行い、4作品に絞られたのち二次審査を経て、ターメリックライスで作った池に甘口のカレーを「貯水」するダムカレーが誕生した。添えられた焼き野菜は1400年記念のにぎわいを表現するとともに、栄養バランスに配慮したという。ライスを詰めるリアルな池の型は情報メディア学科の喜家村奨教授が3Dプリンターで制作した。

 「まずリアルな狭山池の形を目で楽しんでください。本物は決壊したら困りますが、カレーは「決壊」させて楽しみながら食べていただければ」と、開発に携わった学生たちは話している。今後、このレシピを元にダムカレーを提供してもらえるレストランを募る予定で、実行委員会では「このカレーを通して、全国のみなさんに狭山池の魅力を伝えていければ」と期待を寄せている。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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