大阪府立大学は、文部科学省の「平成28年度総合的な教師力向上のための調査研究事業」に採択された、工学研究科中川智皓助教の「即興型英語ディベート手法(パーラメンタリーディベート)」を用いた教員の研修プログラムに関する事業を2016年5月からスタートさせた。

 現在、学校現場の英語教育は、総合的なスキルを鍛えるために“アクティブラーニング”を重んじる手法への機運が高まっている。今回採択された事業では、研修プログラムを通じて教員自身が「即興で英語ディベートができる力」を身につけ、生徒への指導を行えるメソッドを修得することを目的としている。

「即興型英語ディベート手法」とは、一つの論題に対し、肯定と否定に分かれ、各々のチームが第三者を説得させるパブリックスピーチ型のディベート。論題が発表されてから15~30分程度の短い準備時間の後、ディベートを開始する。参加者は、肯定か否定かを自ら選べず、時には自身の意見とは異なる観点からの主張も考えなければならない。

大阪府立大学では、研究分野を横断して研究を行う異分野連携事業を進めており、中川助教の「即興型英語ディベート手法」に関する研究も2015年6月に採択された異分野連携事業のひとつ。人文系、理工系の担当者が連携し、新しい教育手法「即興型英語ディベート手法」の評価システムの構築を研究している。中川教授は、これまで、250校以上の高等学校に「即興型英語ディベート手法」を紹介し、その実績が高く評価され、文部科学省の事業に採択されたという。

今後は、2016年7月から、大阪府、千葉県、沖縄県で研修を予定。対象は高校教員だが、小・中教員の参加希望があれば受け入れる。

大学ジャーナルオンライン編集部

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