東京学芸大学と東京大学、北海道中川町の中川町エコミュージアムセンターは同町の天塩川の支流に位置する地層から、すでに絶滅したオルサコドント科のスフェノダス属のサメの歯化石を多数発見したと発表した。完全な形では世界で二例目の報告であり、環太平洋地域からは初めてという。

 北海道北部に位置する中川町は、世界的に有名な化石の産出地で、これまでもアンモナイトやサメ、恐竜など様々な化石が発掘されている。今回の発掘場所は、天塩川支流安平志内川の中生代白亜紀後期(約8900万年前)の地層だ。

 今回の発掘標本の中には、細長い歯冠と幅の広い歯根がどちらもほぼ完全に保存されており、現生のサメ類の歯と比較しても類を見ない、特徴的な逆T字型の化石も含まれている。この逆T字型のサメの歯化石は、その特徴的な歯冠と歯根から、オルサコドント科のスフェノダス属であることが明らかになった。オルサコドント科は原始的なサメの仲間で、すでに絶滅している。スフェノダス属の歯はその特徴的な形ゆえに壊れやすく、白亜紀の地層から発見されたスフェノダスの化石の中で、完全に保存されている標本は世界中で一例しか報告がなかったという。

 これまで不完全な化石では難しかった詳細な比較がこの標本によって可能となり、白亜紀の海に生息した生物の多様性と分類の研究に非常に重要だ。中川町ではこのスフェノダスをはじめとして、白亜紀の生物の化石が続々と発見されており、研究チームとしてはこれからも同町エコミュージアムセンターを基点として継続的に発掘調査を行っていきたいとしている。

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東京学芸大学は、1949(昭和24)年に東京にある東京第一師範学校,東京第二師範学校,東京第三師範学校,東京青年師範学校の4つの師範学校を統合して創設されました。単科大学ではありますが、幼稚園から大学までの幅広い教員養成を目的とし、扱う領域は人文、社会、自然、[…]

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東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

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