2億5,200万年前のペルム紀末に起きた史上最大の生物大絶滅が、地球規模の土壌流出と浅海無酸素化が一因であるとした研究結果を、東北大学大学院理学研究科の海保邦夫教授らの研究グループがまとめた。引き金となったのは大規模な火山活動とみられ、研究グループは生物大絶滅に至るプロセスが見えてきたとしている。

 東北大学によると、研究グループが京都府や宮崎県、中国、イタリアにあるペルム紀末の地層から岩石を採取して分析したところ、そのころ海だった場所で陸上植物に由来する有機物を発見した。発見場所は当時の地形で海岸から数百キロ、水深300メートルほどに位置する。研究チームは陸上から大量の土壌が海へ流出した証拠とみている。

 地球規模の土壌流出は大規模な火山活動が引き起こしたとみられている。研究チームの解釈では、火山の噴火で太陽の光が遮断され、陸上の植物が大量に枯れて土壌を維持できなくなったという。

 ペルム紀末の大絶滅はこれまで、地球温暖化が原因と考えられてきた。しかし、研究グループは温暖化に加え、土壌の流出で赤潮のようにプランクトンが大量発生、酸素不足を引き起こして三葉虫など海洋生物の絶滅を招いたとみている。

 ペルム紀末の大絶滅は地球上の生物のうち、95%が絶滅したとされる。地上ではほ乳類型爬虫類などが死に絶え、次の三畳紀に恐竜とほ乳類が出現した。海では古生代型動物群が絶滅し、現代型動物群が生まれた。

東北大学
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大学ジャーナルオンライン編集部

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