芝浦工業大学の教育イノベーション推進センターが、理工学教育のモデル構築とその基本的な枠組みや教育手法を国内に浸透させる拠点として文部科学大臣から認定された。今後、大学教職員の組織的研修などの共同利用拠点となる。私立大学で認定を受けたのは2校目。

 芝浦工業大学は東南アジアの工科系大学とコンソーシアム(※1)を組み、グローバル人材の育成を目指しているほか、国際エンジニアリング連合と歩調を合わせた教育目標を設定するなど、世界標準に照らし合わせた教育の質向上に努めてきた。

 教育イノベーション推進センターは学内教職員向けにさまざまな研修や講演会、シンポジウムを開催、新たな理工学教育モデルの構築を進めている。さらに、それらの研修プログラムに外部からの参加者を受け入れてきたことなどが、文科省から高く評価された。

 芝浦工業大学は創立90周年に向け、大学を挙げて改革に努めている。今後は新たに教育イノベーション推進センター運営委員会を設置して学外の委員の意見を反映しながら、教職員による授業内容や職務内容の改善に取り組むことにしている。

※1 コンソーシアム もとは資金の共同調達を意味する金融用語で、共同で事業を進める大学の連合体を意味する

芝浦工業大学

日本を支えるグローバル理工系人材を育成

2027年に創立100周年を迎える芝浦工業大学。工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の4学部16学科1課程体制で、2020年度から「データサイエンス科目」を全学部で導入し、「理工系総合大学」と呼ばれるほど多種多様な研究分野を誇ります。学生一人ひと[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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