旺文社は、2017年大学入試の「インターネット出願」実施状況を調査した結果を公表。京都大学など国公私立72大学が新たに導入し、私立は半数以上の大学で実施することが分かった。

旺文社の『螢雪時代』編集部では通信制を含む全4(6)年制大学に対し、2017年入試におけるネット出願の実施についてアンケート調査を実施。国公立153大学、私立533大学から回答を得た。

 その結果、志願者総数1万人以上の大学のうち約99%の大学がネット出願を実施。大学規模の大きさとネット出願の導入率はほぼ比例している状況が見られる。国公立大学は京都大学、九州大学、国際教養大学など、新規実施の9大学を含め21大学(約14%)でネット出願を実施する。

 私立大学では「既に導入済み」「新規導入を決定(または予定)」を合わせて全体の約55%と初めて過半数を超え、2016年の約45%から大幅増となった。さらに、ネット出願を実施する295大学のうち、対象となる入試において、159校が全面実施に踏み切る。こちらも紙の願書と併用する大学(136 大学)と逆転、54%と初めて過半数を上回った。また、早稲田大学、慶應義塾大学、立教大学など、首都圏の難関校を中心に63大学が新規に実施。前年比で約27%の増加となっている。

 ネット出願の手段として、パソコンが 約60%、スマートフォンが 約40%。パソコンが多数派となっているのは、出願票をプリンターで出力する必要があることや、スマートフォンに対応していない大学もあるためという。

参考:【旺文社 教育情報センター】29年入試「インターネット出願」実施状況調査 (PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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