東京理科大学は、ノーベル賞受賞者など著名な科学者が高校生に講義を行う日本初のシンポジウム「MOLECULAR FRONTIERS(注) SYMPOSIUM(モレキュラー・フロンティア シンポジウム)2016 」を、2016年10月9、10の両日に開催する。

 このシンポジウムには、科学に強い関心を持ち積極的に英語でコミュニケーションができる高校生を全国から公募し、263人が応募。定員の150人を超える164人が招待された。ノーベル賞受賞者を含む著名な科学者による講演を聴講してもらうとともに、直接話をする機会も提供する。2016年のノーベル各賞が発表されるノーベル・ウィークに重なり科学分野が最も注目されるなか、世界トップレベルの取り組みを肌で感じ、科学への思いを一層高めてもらう狙い。

 今回は「分子と健康的な生活」がテーマで、最先端の分子科学および世界レベルの科学に関する講演やパネルディスカッションなどを開催。2014年ノーベル物理学賞受賞の天野浩氏による「世界を照らすLED」、1986年ノーベル化学賞受賞のY.T.Lee氏による「ダイナミックな化学反応と持続可能な人類の発展」などの講演が予定され、進行はすべて英語で行われる。

注)MOLECULAR FRONTIERS FOUNDATION
 2006年、世界の分子科学の認知向上を目的に設立されたスウェーデン王立科学アカデミーが運営する非営利団体。地球に関するさまざまなテーマなどに沿って毎年シンポジウムを開催。これまでストックホルム、ヨーテボリ、韓国、シンガポールなどで開催してきた。

東京理科大学

真の実力を養う実力主義。科学技術の創造による持続可能な世界の実現をめざして

東京理科大学は、1881年に「東京物理学講習所」として創立され、140年以上の歴史を経て、4キャンパス7学部33学科、7研究科30専攻を擁する、理工系総合大学に発展。「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神と、真に実力を身につけた学生を卒業させ[…]

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