学生にとことん親切なプログラム、カリキュラムとは何かを追求

京都橘大学は、開学50周年を迎える2017年にあわせ、6番目の学部となる国際英語学部(設置届出中)を設置します。学部長に就任予定で、現在人間発達学部英語コミュニケーション学科で教えるアンガス、ノーマン(ANGUS, Norman James)先生は、イギリスの大学を卒業後すぐに来日。これまで様々な大学で英語教育に携わってこられました。日本の大学英語教育をよく知る先生が牽引される国際英語学部とは。流暢な日本語で、表情豊かに熱く語ってくださいました。

 

私を本気にさせた二つのエピソード

 「グローバル化が進むこれからの時代を、日本の若い人が専門的な実力と自信をもって、不安なく生きていけるように手助けをしていかなければならない」という思いで新学部の設置にかかわっていますが、こう思うには二つのきっかけがあります。

 一つは、スリランカ、パラグアイ、エストニアなどからの留学生を教える授業で、非英語圏出身の彼らの英語力の高さにとても驚かされたことです。イギリスの大学でネイティブスピーカーの学生を相手に講義するのと同じレベルの単語を使い、スピードも変えなくても、みなきちんと理解するのです。日本の大学生の英語力と、世界の大学生の英語力との差に愕然とするとともに、日本の教育現場は世界から取り残されていると痛感しました。しかも取り残されているという認識が低いことも、問題だと思いました。

 もう一つは一年生の授業で、ある質問をしたときのことです。日本人学生は日頃、積極的に発言したり、挙手したりしないものですが、この時ばかりは、男子も、女子も全員がためらうことなく手を挙げたのです。私の質問は、「みなさんは将来に不安を覚えていますか」というものでした。教育に携わる者として、これはのんびりしている場合ではない、彼らの危機感をいい方向につなげていく方法を早急に確立しなければいけない、と強く思いました。高額な学費をいただいているわけですから、大学は英語に限らず、現代社会に適応する能力、資質を4年間で確実に身に付けてもらうようでなければ、使命を果たしているとは言えないのです。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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