グローバルマインドを養うことが最優先、語学は後からついてくる

グローバルな人材の条件とは、英語力や留学歴があるということではなく、いかなる場面でも自ら対応できる柔軟な発想と行動力を持つことだと私たちは捉えています。よってハイブリッド留学では、英語の修得以上に、海外生活を通して多様な「国際的な場数」を踏ませることを重視しています。

とくに、理工系の学生は英語が苦手という一面はありつつも、世界共通のセカンドランゲージ(数式・化学式・設計図、C言語などの工学言語)をすでに身に付けています。これは、まさに夢のグローバルランゲージであり、彼らにとって英語はセカンドランゲージを補うサードランゲージ(ツール)という位置づけに過ぎません。

とはいっても将来、理工系の技術者として活躍するためには、やはり英語力は必須です。世界を舞台に最先端の技術・研究を担うわけですから、論文やマニュアルはすべて英語、海外取引先との商談やコミュニケーションの共通言語も英語です。つまり、文系より理工系の学生こそ、まず海外へ出てグローバルマインドを養いながら、英語に触れる機会を増やすことが重要なのです。

だからこそ、英語力が一定の水準に達していなくても、真にグローバルなエンジニア・サイエンティスト・アーキテクトを目指したいという学生に、まず海外で学び・生活するという経験を積ませ、その経験の中で外国の風習や言葉に触れ、英語やグローバルな感性・考え方を自然に身に付けることは大きな意義があるのです。

また、日々の海外生活の中では、ちょっとしたトラブルで困った時も、自分自身で問題と向き合い、どうするべきか策を探り、自ら行動して解決していくことが「マスト」となります。そんな「日々がマスト」の生活を繰り返すことで、グローバルな人材としての柔軟な発想力や実行力が少しずつ身に付いていくのです。

事実、ハイブリッド留学に参加した学生たちは、新たな価値観や広い視野を身に付け、ひと回りもふた回りも大きく成長して帰ってきます。帰国後の報告会では、「最初は不安でも行ってしまえば何とかなる」「日本の狭さを実感した。行って度胸がついた」「行かないとできない経験がある」「世界を知る刺激的な毎日だった」「いろいろなものを見て、自分の視点や世界観が変わった」……等々、喜びと感動の声が次々と飛び出します。そんな学生たちの頼もしい姿を見ていると、私自身も大きな手応えとともに嬉しさを感じます。kogakuin_01
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工学院大学

伝承を継承しつつ、さらなる進化を続ける大学

 2011年の日本初の「建築学部」開設を皮切りに、2015年「先進工学部」創設、2016年「情報学部が従来の2学科体制から4学科体制に、そして、2017年4月には伝統の工学部に「電気電子工学科※」誕生と、常に時代に即した改革を続けています。さらに、八王子キャン[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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