京都精華大学は、2026年4月に国際文化学部を改組し、「人文学部」への学部名変更を予定している。それにより、現行の芸術学部、デザイン学部、マンガ学部、メディア表現学部と併せて5学部体制となる。2025年4月下旬に文部科学省へ学部名変更の届出を行う予定。

 京都精華大学は1989年に人文学部を開設し、2021年に国際文化学部に学部名を変更したが、大学の教育理念に立ち戻り、再度「人文学部」に学部名を変更することにした。

 2026年4月に開設する「人文学部」では、生きづらく、変化の激しい時代だからこそ、自己を見つめ他者と対話する言葉の力、幅広い視点を基にした粘り強い思考力、自らの足で現地に赴くことで得られる実感を伴う知識、それら人間のもつ根源的な力を引き出す「人文学」を今一度見つめなおし、「人間とは何か」「どうすれば世界をより良く変えることができるのか」を考える。

 人文学部は定員138名の人文学科(歴史コース・文学コース・社会コース)と、定員45名の国際教養学科(国際文化コース・国際日本学コース)の2学科5コースで構成。学生募集はコース単位で行う。変化の激しい時代を乗り超える力をつけるために「言葉の力」「自由な視点」「リアルな体験」という3つの学びを重視したカリキュラムを用意する。

 2年次には半年間、大学以外の場所で調査・研究する「長期フィールドワーク」を実施。国内(京都・関東・北海道・沖縄)と海外(アメリカ・カナダ・ニュージーランド・フィリピン・スペイン・フランス・台湾・韓国)から興味のある土地を選んで、自分の決めたテーマを追究することができる。調査テーマを決め、現地で調べ、集めたデータから分析して自分の意見を発表する経験は、どんな将来に進んでも必ず生きる力となる。

参考:【京都精華大学】人文学部(仮称・構想中)特設サイト

京都精華大学

国際文化・メディア表現・芸術・デザイン・マンガ学部で「表現で世界を変える人」を学ぶ

50年以上の歴史を誇る京都精華大学は、創立から「人間尊重」「自由自治」を理念に掲げて開学。多様な価値観を認めあい、国や地域、人種、性別、信仰などの違いを超えて学びあう人々の場所としてはじまりました。一人ひとりが個性を伸ばし、専門分野をきわめて、社会に新たな価値[…]

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