日本電子専門学校を運営する電子学園(東京都新宿区、多 忠貴理事長)が2017年12月4日記者会見を行い、ICT分野における専門職大学を2020年4月に開学する構想を発表した。
名称は「i専門職大学(あい・せんもんしょくだいがく)」(仮称)。略称は「i大(あいだい)で、設置する学部と学科は、ICTイノベーション学部ICTイノベーション学科、入学定員は200名、専任教員数26名を予定している。
基本構想に「ICT×ビジネス×英語+全員インターンシップ×オンライン学習」を掲げ、これまで電子学園が培ってきたプログラミング・AI・ビッグデータなど幅広いICTスキル教育を実施するほか、実務家教員によるビジネススキル教育と1人あたり720時間の企業インターンで学ぶチャンスを提供する。また、オンライン授業や留学生の受け入れで英語教育を充実させ国際性を強化する。
学長には、MITメディアラボ客員教授やスタンフォード日本センター研究所長などを歴任し、2006年から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授を務める中村伊知哉氏が就任予定。キャンパスは、墨田区と包括連携協定を結び、本校舎を墨田区文花地区、サテライトキャンパスを港区竹芝地区(国家戦略特区)に置く。
専門職大学とは、学校教育法の一部改正(2019年4月1日施行)に伴い、2019年度から設置される新たな高等教育機関。従来の大学と比較すると、卒業単位の3~4割が実習等に充てられ、4年間で20単位以上のインターンシップ履修、専任教員は4割以上を実務家が担うなど、職業実践教育に特化している。卒業時には大学の学士と同等の「学士(専門職)」が与えられる。