国内の大学が直面し始める、
18歳人口減少だけでない驚異とは ?

筆者は、30年に渡って、200を超える大学に外部の視点からコンサルタントという立場で支援をする形で接してきた。また、実際に大学・短期大学・専門学校・高等学校の理事として内部の視点から高等教育機関の経営も担ってきた。内部・外部の両面の視点から大学改革の現状とその行方について述べていきたい。

まず、18歳人口の推移が与える大学への影響について触れ、次に人口動態以外の外圧による大学への影響そして、今後の大学の行方を予測してみる。

【1】18歳人口と大学進学率が大学に与える影響

大学のマーケットは、18歳人口の動態と大学進学率に大きく影響を受ける。まず、国内の18歳人口の推移を見てみよう。(図表1)

18歳人口の推移(図表1)

18歳人口の推移(図表1)

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寺裏 誠司

・株式会社学び 代表取締役社長
・一般社団法人アクティブ・ラーニング協会 理事
・リクルート進学総研 客員研究員
これまで、コンサルティング支援した大学・短大・専門学校は250校以上、支援高校2,500校の実績。講演・セミナー・研修・大学非常勤講師など200件、対象3万人以上の実績を有する。
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