中京大学は2017年度から、入学試験の成績優秀者に給付する奨学金の対象者を約4倍に拡充する。これまでの全学部で58人を235人とするもので、東海地区の主な私立大学が設定する給付型奨学金では最大規模となるという。
文部科学省が検討している給付型奨学金制度の創設に先駆け、いち早く制度の拡充を決めた中京大学。この入試成績優秀者向け給付型奨学金は、受験者数が最も多いA方式(3教科型、2教科型)の成績上位者が対象。入試合格者の中から成績優秀者を選考し、入学金や授業料、特別施設設備費、教育充実費などを全額支給する。2年次以降は毎年の学業成績を審査し、給付を継続するかどうか検討する。
中京大学はこれまでも、入試成績優秀者向け給付型奨学金以外に、経済的事情で就学が困難な学生に対する給付奨学金、教育ローンの利子に対する給付奨学金、交換留学やセメスター留学に対する奨学金、難関国家資格、公務員試験合格在学生に対する資格取得奨学金制度などを設けてきた。今後も学生に対する奨学金充実に力を入れることにしている。