環境省は、環境政策を支援するための競争的研究資金「環境研究総合推進費」により、2015年度から新たに取り組む研究課題を決定しました。今回の新規研究課題は2014年9~11月に公募が行われ、応募総数250課題のうち、1戦略研究プロジェクト(20課題で構成)および49課題が採択されました。推進費の2015年度予算は53億円で、このうち14.92億円が新規課題に配分されます。
戦略的研究開発領域
20課題から構成される「気候変動の緩和策と適応策の統合的戦略研究」(東京大学)、1プロジェクト。
全領域共通・領域横断
「リスク評価技術と制度の連携を通じたリスクガバナンス」(大阪大学)、「アジアの民生用エネルギー需要構造と将来予測に関するプラットフォーム構築」(住環境計画研究所)など5課題。
脱温暖化社会
「気候変動対策の進捗評価を目的とした指標開発に関する研究」(国立環境研究所)、「GOSAT等を応用した南アジア域におけるメタンの放出量推定の精緻化と削減手法の評価」(奈良女子大学)など8課題。
循環型社会
「廃棄物発生抑制概念のシステム分析と社会応用」(京都大学)、「廃棄物処理システムの持続可能性評価手法と改善戦略に関する研究」(北海道大学)など16課題。
自然共生型社会
「生態学的ビッグデータを基盤とした生物多様性パターンの予測と自然公園の実効力評価」(琉球大学)、「沿岸から大洋を漂流するマイクロプラスチックスの動態解明と環境リスク評価」(九州大学)など7課題。
安全が確保される社会
「原発事故により放出された大気中微粒子等のばく露評価とリスク評価のための学際研究」(東京大学)、「多様な環境影響評価に資する風送エアロゾル濃度分布情報提供システムの構築」(国立環境研究所)など13課題。