女子栄養大学(埼玉県坂戸市)は、2017年2月12日(日)、高校生向けのスポーツ栄養セミナー 「選手の健康管理」 を坂戸キャンパス6号館で開催。高校生の保護者や高校教諭なども参加した。

 セミナーではまず、元ソフトボール日本代表選手で北京五輪金メダリストの佐藤理恵氏が登壇。「オリンピックから学んだもの~あきらめない強さとは~」と題し、特別講演を行った。佐藤氏は現在、母校である東京女子体育大学で講師として教鞭を執り、ソフトボール部の監督としても選手育成に携わっている。講演のなかで佐藤氏は、「強豪チームであるアメリカのような体格の大きな選手たちに打ち勝つためには、絶対にあきらめない精神力・チームワークと、負けない体づくりが重要」だと語った。特に食事には気を付けて選手時代を過ごしたという。

 次に同大学栄養生理学研究室の上西一弘教授が「選手の健康管理~食事の面から~」と題して講演した。上西教授は、管理栄養士として、これまでにトライアスロン、Jリーグやプロ野球チームの栄養管理・指導の経験を持ち、現在は東洋大学駅伝チーム、慶應義塾大学ラグビー部などで栄養管理・指導を行っている。セミナーの中で上西教授は、スポーツ選手にとっては「食べることも大切なトレーニング」と高校生たちに語りかけた。バランスの良い食事をすること、糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、鉄分などをしっかり摂取することが重要だとし、具体的な食材の例を挙げて説明した。質疑応答の時間では、プロテインの使い方、食欲が無い時の食事の仕方、コンビニの有効な利用法、減量をする際の注意点など、高校生と保護者らから多くの質問が寄せられた。

 女子栄養大学では、スポーツ栄養セミナーだけはなく、「糖尿病と生活習慣」や「葉酸と認知症予防」など、様々なテーマで講演会やイベントを年間を通して開催している。

女子栄養大学

栄養学の実践を極め、食・栄養・健康のスペシャリストへ

女子栄養大学は、建学の精神「食により人間の健康の維持・改善を図る」のもと、理論を実践的なものとして実できる多彩な「食」のスペシャリストをめざし、多くの管理栄養士、栄養士、臨床検査技師、養護教諭、家庭科教諭、栄養教諭など人々の健康を支える人材を育成。食と健康をテ[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。