日本女子大学は2024年4月、従来の「家政学部住居学科」を独立させ「建築デザイン学部(仮称)」を設置する構想を発表した。2022年4月の理学部二学科(「数物情報科学科」および「化学生命科学科」)の名称変更、2023年4月の「国際文化学部(仮称)」開設(構想中)に続く新学部構想で、家政・文・人間社会・理・国際文化(仮称)と併せて六学部体制となることで女子総合大学としての基盤を強化を目指す。

 建築学部は全国でもまだ10以下の大学にしか設置されていない。その学修領域は建築学に加え、デザインや意匠、歴史、建造物の保存再生など多岐にわたり、建築学部学科を志す受験生も増加している。

 母体となる「家政学部住居学科」は1948年に生活芸術科として設立され、その後1962年に住居学科として独立、現在までに5,390名の卒業生を送り出した。また、1956年に建築士の資格取得が可能なカリキュラムを導入して以降、数多くの女性建築家を輩出。世界的な建築家の妹島和世氏、星野リゾートをはじめとする多くの建築を手がけている東利恵氏、設計事務所アトリエ・ワンを共宰し、スイス連邦工科大学チューリッヒ校の教授である貝島桃代氏、法政大学教授で日本学術会議の連携会員を務める赤松佳珠子氏等が挙げられる。

 篠原聡子学長は、「建築デザイン学部(仮称)の2024年開設に向け、より広い視野を持ち、同時に生活世界への繊細な眼差しを持ったデザイナー、研究者、職業人の育成を目指した構想を進めてまいります。日本女子大学は、これからも国際社会の持続的発展に寄与できる女性の活躍を推進します」とコメントしている。

参考:【日本女子大学】「建築デザイン学部(仮称)」 設置構想を発表 2022年度から3年連続の学部学科再編で女子総合大学としての基盤を強化(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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