技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を行う株式会社アカリクは、大学院を修了し、企業で5年以上働いている社会人108名に対し、「大学院経験のビジネス活用」に関する調査を実施した。
調査によると「大学院を通じて培った研究プロセスや思考法などは、実際に仕事を行う場面で活かされていると思うか」の問いに、19.3%が「非常に思う」、30.6%が「やや思う」と回答。約半数が大学院の経験が実際の仕事に活かされていると感じていることがわかった。
具体的にどのような場面で活かされているか聞くと、「調査・リサーチ」72.2%、「資料・レポート作成」61.1%、「課題定義」59.3%だった。自由回答では、「目標設定とそのプロセスを考えるとき」「効率化したい時」「システム開発の場面」「論理的思考力が必要な様々な場面」などがあがった。
「大学院を通じて培った経験は、現在の職場において評価されていると思うか」の問いに、13.9%が「非常に思う」33.3%が「やや思う」と回答し、約半数が評価されていると思っている。自由回答では、評価を感じる場面として「入社時の職位」や「文献等の情報集積を行ったプレゼン等の場面」などがあがった。
今回の調査では、大学院を修了した社会人の多くが、大学院での経験が社会人になってからも活かされており、職場で評価される要因の1つとして実感されていることが明らかになった。中でも、大学院で実施していた研究プロセスの思考方法などは、即戦力となる能力の一つと言える。大学院に進学するか、就職するか、という選択で迷っている学生にとっては、大学院に通う経験を元にした先輩たちの声が後押しとなるかもしれない。
参考:【PR TIMES】大学院卒社会人の49.9%が、大学院での研究・思考法の経験が「仕事に活かされている」と回答 特に「調査・リサーチ」の場面で強みを実感