2021年度に大学の学部に所属する学生の総数が前年度を2,116人上回る262万5,688人に達し、過去最多を記録したことが、文部科学省の学校基本調査(確報値)で明らかになった。女子学生の数も前年度から3,090人増えた119万6,555人となり、過去最多を更新している。

 文科省によると、2021年5月1日現在の大学在籍者総数は291万7,998人で、前年度より2,393人増えた。内訳は学部学生262万5,688人、大学院生25万7,128人。学部学生は国立大学が前年度より1,431人少ない59万7,450人だったものの、公立大学が前年度を1,859人上回る16万438人、私立大学が1,965人多い216万110人となった。

 大学院生は前年度を2,599人上回った。そのうち、修士課程の学生は前年度より2,161人多い16万2,548人、博士課程の学生は50人少ない7万5,295人、専門職課程の学生は488人多い1万9,375人。専攻科は前年度に比べて19人少ない883人、別科は1,542人下回る2,152人だった。

 短期大学生は前年度より5,364人少ない10万2,232人で、女子学生の4年制志向に伴う長期減少傾向に歯止めがかからなかった。高等専門学校生は69人減の5万6,905人とほぼ横ばい。専門学校生は2,614人増えて60万7,029人になった。

 小学校の児童数が前年度を7万7,299人下回る622万3,394人となり、過去最少を記録するなど深刻な少子化が続いているが、進学率の上昇で大学生数の増加が続いている。しかし、今後も少子化が続くことから、大学生数の増加は限界に近づいているとみられている。

参考:【文部科学省】令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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