明治学院大学は、2024年4月に、初となる理系の新学部「情報数理学部(仮称・設置構想中)」の開設を予定している。

 1863年のヘボン塾開設から一貫して、明治学院大学は時代に必要な教育の実現を目指してきた。今回、その教育の実現および大学の教育の範囲拡充を目指し、明治学院大学として初となる理系の新学部「情報数理学部」を設立する。情報数理学科の1学科で、定員は80名、横浜キャンパス(神奈川県横浜市戸塚区)で開設する予定。

 社会からの期待が高い情報数理分野は、ICT(Information and Communication Technology)を活用した授業やPBL(Project Based Learning)など、新しく柔軟な形態の教育が開発され、既に実施され始めている。明治学院大学もこうした教育をとりいれ、これまで培ってきた教育方法や内容と組み合わせながら、新時代に向けてさらに発展した授業を展開し、産学官連携の機会創出や卒業生の活躍の場を拡げる。

 情報数理学部では、数学的素材で組み立てられた情報科学分野の速い変化に適応・応用できる、数理的理解力(数学語)を身につける「数学語」、数学語を基礎教養とした情報科学(情報語)を学び、これからのコンピュータやAIで何ができるかを知る「情報語」のほか、数学語や情報語を国際社会で生かし、世界から情報を得て、自らも発信することができる英語教育や、情報数理科学と社会との接点や融合を強く意識させる教育も行う。

 育成する人材像として、AIで何ができるか考え、課題に対して情報技術を適用する能力を持った人材、情報科学の技術革新や変化に対応できる数理の学力とPBL(Project Based Learning)科目等で養われた問題解決能力を併せ持つ人材、ELSI(Ethical, Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的な課題)に配慮して、教育理念“Do for Others(他者への貢献)”を情報数理科学の力によって体現できる人材を掲げている。

 また、これまで文系の総合大学として蓄積してきた成果を生かすため、情報数理学部と既存の学部・組織との有機的な連携を目指して「情報科学融合領域センター」も2024年4月に開設予定。このセンターは、新学部と既存の学部との連携の舞台になると同時に、学外との産学官連携の窓口にもなる。

 今後、2022年4月に情報数理学部・情報科学融合領域センター設立準備室を開設し、2024年4月に情報数理学部および情報科学融合領域センターを開設する予定。※設置計画は予定であり、内容に変更が生じる可能性がある

参考:【明治学院大学】明治学院大学として初の理系学部「情報数理学部」を新設します。

明治学院大学

グローバル化する社会を支える「真の知性」を育む

明治学院大学のルーツは幕末に生まれた英学塾。以来161年の時を重ね、日本のグローバル化を支える先駆的教育を実施し、現在、グローバル教育をベースとした学びを広げています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身に[…]

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