千葉大学は、17歳から大学で学ぶ「飛び入学」のプログラム実施分野を2019年春から生物学の分野にも拡大することを発表した。生物学関連分野での飛び入学受け入れは日本初の試み。
千葉大学は1998年、高校2年修了後に通常より1年早い大学入学を受け入れる「先進科学プログラム」を、日本初の飛び入学制度としてスタートした。「若い才能」の発掘と科学者育成の促進を目指し、数年ごとに分野を拡大しながら多くの研究者・高度専門職業人を輩出。これまでに飛び入学生を受け入れているのは「物理学」「化学」「工学」「植物生命科学」「人間科学」関連の5分野で、現在飛び入学を実施している7大学の中でも最大規模だ。
飛び入学生は選んだ分野に対応する学部・学科に所属し、学部課程1年次から独自カリキュラムで最新の研究に触れる。教員とマンツーマンに近い環境で指導を受けられる環境も本プログラムの特徴。飛び入学生対象の海外研修も実施されており、優れた能力・資質を早いうちから育成する環境が整っている。
今回受け入れを開始する生物学先進クラスの入学試験は、様々な生命現象や生物の多様性に強い興味をもつ創造性豊かな高校2年生を対象とする。筆記試験のほか、国際生物学オリンピック、JSEC(高校生科学技術チャレンジ)、日本学生科学賞等の生物学分野における各種コンテストでの実績が総合判定において高く評価されるという。