2015年9月1日(火)~2 日(水)にかけて、東洋学園大学(東京都文京区)の学生が外国人に書道を教える「冷や汗・英語体験プログラム」を実施しました。東京の下町にあり、外国人に人気の旅館「澤の屋(東京都台東区)」の協力のもと、同旅館に滞在する外国人宿泊客に、書道体験(Shodo Experience)を提供。英語の苦手な学生たちが逃げ場のない英語実地トレーニングによって、語学学習へのモチベーションを喚起し、増え続ける外国人観光客に自然に対応できる能力の養成を目的としています。さらに、このような国際交流によって学生が小さな成功や挫折の体験を自信へと変え、最終的には日本のインバウンドマーケット活性化に資する人材の輩出を目指します。
本プログラムが開催された背景は、長年英語教育に携わってきた大村惠子教授(現代経営学部)が、「完璧な英語じゃないといけない」という学生の根深い思い込みが学習への意欲を減退させていると問題視。「大学に入学する際、学生たちは中学高校の 6年間で既に一通りの英語学習を終えてはいるものの、苦手意識は強く一部の学生においては高度で複雑な英語を更に机上で学ぶことに対して抵抗感さえもっている」と語っています。そこで大村教授は、ビジネス経験が長くマーケティングの専門である本庄加代子専任講師(同学部)と協業し、中高で学んできた英語の知識を最大限活かす方策を模索する中で、旅館「澤の屋」の協力のもと本プログラムの試行に至りました。書道体験をした外国人観光客からは、「日本の大学生からリアルな日本を体感するよい機会となった」など高評価を得ています。
次回は2015年9月16日(水)~17日(木)(20:30~22:00)、 同じく旅館「澤の屋」で実施。今後も本学部では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた外国人観光客の受け入れ促進に向けなど、様々な取り組みに挑戦していく予定です。