日本初のマンガ学部をもつ京都精華大学は、竹宮惠子学長の任期満了により、2018年度からマリ共和国出身の人文学部教授、ウスビ・サコ氏(51歳)の学長就任を決定した。

 京都精華大学は、1979年に4年制大学として美術学部を開設し、2006年には日本初のマンガ学部、2013年にはポピュラーカルチャー学部を開設するなど先進的な取り組みを行う大学として知られ、約3千人の学生が文化と芸術を学んでいる。

 現在の学長は、「風と木の詩」「地球へ…」で小学館漫画賞を受賞した漫画家の竹宮惠子氏で、2018年3月に任期満了で学長職を退任することから、ウスビ・サコ氏が新学長として選出された。

 ウスビ・サコ氏はマリ共和国出身。中国北京語言大学、南京東南大学を経て来日し、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程修了した工学博士。専門は住居空間や建築計画などで、2001年4月から京都精華大学人文学部で教鞭をとり、現在は人文学部 総合人文学科長を務めている。新学長の就任予定日は2018年4月1日で、任期は2022年3月31日まで。

京都精華大学

国際文化・メディア表現・芸術・デザイン・マンガ学部で「表現で世界を変える人」を学ぶ

50年以上の歴史を誇る京都精華大学は、創立から「人間尊重」「自由自治」を理念に掲げて開学。多様な価値観を認めあい、国や地域、人種、性別、信仰などの違いを超えて学びあう人々の場所としてはじまりました。一人ひとりが個性を伸ばし、専門分野をきわめて、社会に新たな価値[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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