2022年10月4日、追手門学院大学が茨木総持寺キャンパスに建設する新校舎(Ⅱ期棟)の起工式が行われ、学院関係者や建設工事関係者などおよそ40人が出席した。4月に発表した茨木総持寺キャンパス拠点化計画に伴うもので、2025年4月の開設を目指す。

 追手門学院大学は文理を超えた学びを推進するため、2022年4月~2028年3月までの中期計画、第Ⅳ期中期経営戦略を策定。法学部(2023年開設予定)、理系学部開設構想などにあわせて既存学部のキャンパス配置を見直し、現在茨木安威キャンパスにある本部機能と大半の既存学部・大学院を茨木総持寺キャンパスに集約する。

 キャンパス拠点化の核となる新校舎(Ⅱ期棟)は2019年に開設したアカデミックアーク(Ⅰ期棟)の東側に位置し、延べ床面積は約4万4千㎡、全長約250mの地上6階建て。 1階部分は地域や社会との協働の場として広いフリースペースと600人収容のホールを設ける。2~5階は中教室および小教室、研究室、自由に議論や発表が可能な交流エリアを同じ空間に配置する。学生が学ぶ教室や、研究室、様々な学びと交流を促すエリアを協働空間として同じフロアに配置することで、学生同士の主体的な学びを促進し、学生と教職員が互いに「学びあい、教えあい」交流することでイノベーションが創出する環境を目指す。また、6階には事務機能を集約。職員の業務エリアのフリーアドレス化と合わせて、イノベーションの創出拠点として職員の働き方も改革していく。

 追手門学院大学では2021年に文部科学省の「教育高度化事業」の採択を受け、全国に先駆けて学生の学びを個別最適化する教育DXの取り組みを推進。ソフト面での強化を進めてきた。今後2025年4月を目標に茨木総持寺キャンパスを約8000人の学生が集う学術・教育拠点へと進化させることで、ハード面でも全国のモデルとなる一大学術・教育拠点へと進化を図る。

参考:【追手門学院大学】2025年総持寺キャンパスに拠点集約 イノベーション拠点へ 追大総持寺キャンパス新校舎建設 起工式

大学ジャーナルオンライン編集部

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