神田外語大学は、2022年11月5日より、渋谷教育学園幕張高等学校の1・2年生の希望者を対象に「福島県双葉町ウェルビーイング探究講座」を5回に分けて開講する。東日本大震災から11年経った被災地の現状を見つめ、現地が抱える課題や解決策を探究することで、多様化していく社会でも自ら考える力や思いやる心を養う震災学習プログラムになっている。
神田外語大学が2021年4月に開設したグローバル・リベラルアーツ学部(GLA学部)では、平和のために活躍できる人材を育てる教育をおこなっている。カリキュラムには「FUTABA QUEST」として東日本大震災で甚大な被害を受けた双葉町を訪れ被災地の現状を体感し、課題や解決のためのアイデアを考える震災学習プログラムも含まれ、東日本大震災および原発事故からの復興に関する教育の知見を蓄積してきた。
今回実施する「福島県双葉町ウェルビーイング探究講座」は、渋谷教育学園幕張高校から「震災後11年経った被災地の現状について理解を深め、学ぶ機会を作りたい」という要望や想いを受け実現したもの。高校1・2年生の希望者を対象に、11年間の避難指示の後新たなまちづくりがおこなわれる双葉町で、これからの「人々の豊かなくらし」をテーマに探究する。
講座は事前学習に始まり、双葉町でのフィールドワーク、ブリティッシュヒルズ(同県天栄村にある神田外語グループの英語研修施設兼リゾートホテル)での英語によるスピーチ、神田外語大学での研究発表をゴールに全5回で構成。東日本大震災と福島第一原発事故により被災した福島県および双葉町の経験と教訓を未来へ継承するため、実際に現地で起きていることを正しく理解することを目標に、GLA学部の石井雅章教授がファシリテーターとして講座全体を統括し、知識や気づきを定着させる。
参考:【神田外語大学】【探究学習×高大連携】 神田外語大学 渋谷教育学園幕張高等学校と「福島県双葉町 ウェルビーイング探究講座」を開講