筑波大学出身経営者の会「筑波みらいの会」が運営する一般社団法人筑波フューチャーファンディングは、筑波大学との協働で、日本国内で初となる大学クラウドファンディングサービス「筑波フューチャーファンディング(TFF)」を2015年9月24日より開始しました。

 TFFとは、起業や新規事業を志す学生、研究生、教員、卒業生などに対し資金提供を募る「クラウドファンディング」の仕組みで、同大の卒業生を中心とした一般市民からの資金獲得手段を確立し、また、資金を集める際に必要な学生の事業構想力・発表力・論理力などを育成することを目的としています。

 TFFサービスの流れは、企画を実現したい同大の在学生、卒業生がTFFを通じて企画内容や必要な資金を発表します。提案者はTFFと共にその情報をより多くの人へ届け、必要な資金を「寄付」という形で集めます。必要な資金の満額以上寄付が集まれば、集めた寄付金総額の85%が提案者に、15%は手数料としてTFFへ振り込まれ、提案者はこの資金を使って企画を実現します。

 大学と協働で行うクラウドファンディングのメリットは、従来のクラウドファンディングが、企画者を育てる講座の運営(人資源の充実)やメディアとのパートナーシップの強化(情報資源の充実)を独自で行うのに対し、大学が持つ人を育てる機能(人資源の充実)、活動場所の提供機能(モノ資源の充実)、購読者の多い新聞やサイトなど独自メディアの運用機能(情報資源の充実)といった大学の複合的な機能を活用することができることです。

 TFFでは、第1弾企画として、学生サークル「つくばけやきっず」の企画、病気で入院中の子どもたちのために花火を打ち上げる「夢はなび」を掲載します。TFFでは毎年5件前後の案件を採用していく予定です。

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。