公立諏訪東京理科大学は、2018年4月27日、茅野市民館(茅野市)で開学式を開催した。
元々、諏訪東京理科大学は、長野県茅野市の私立大学で東京理科大学の姉妹校だったが、定員割れで赤字経営が続き、大学を存続させるため、公立化することが協議されてきた。2016年8月24日に、諏訪6市町村と東京理科大学は、諏訪東京理科大学の設置者を諏訪地域6市町村が設立する一部事務組合が新たに設立する公立大学法人に変更することを目指し、基本協定を締結。2017年11月24日に、「公立大学法人公立諏訪東京理科大学の設立」が長野県知事から、「諏訪東京理科大学の設置者変更」が文部科学大臣から認可され、諏訪東京理科大学は2018年4月1日から公立大学として生まれ変わった。
長野県中南部エリアで唯一の工学系大学としての特徴を鮮明にするため、工学系に特化した1学部2学科へと再編。また、東京理科大学とは、公立諏訪東京理科大学で2年間学んだ後、成績優秀者は東京理科大学の3年次へシフトできる制度や、専門的な研究を続けたい場合、東京理科大学の大学院への特別推薦入学できる連携制度も設けられている。
公立諏訪東京理科大学の第一歩となる開学式には、来賓、大学関係者合わせて約150人が参加。東京理科大学秋山仁特任副学長による記念講演などが行われた。講演の中で秋山特任副学長は「-本学に望むこと-7つの提言」として「志の高い、夢追い人を育てよ。」と学生たちにエールを送った。