2023年3月22日より、NTT西日本と関西学院大学、阪急電鉄は証明書発行サービスと定期券インターネット予約サービスを連携させることで、大学生が自宅から通学定期券を予約する実証実験を始めた。
実証実験は4月末までで、関西学院大学教育学部の全学部生約1,400人が対象。NTT西日本が大学に提供する証明書発行サービスの在学情報、通学経路データと、阪急電鉄の「eていきシステム」を連携、学生がインターネットで通学経路を申請すれば通学証明書が発行され、通学定期券のオンライン予約ができるようにする。予約後はそのまま、券売機で通学定期券を購入できる。
新サービスは学生が住所を入力すると、自動的に最寄り駅を特定し、大学の最寄り駅までの最適な通学経路を探索する機能を持つ。さらに、最安経路など既定の条件を満たせば、通学経路の自動承認が可能になる。
関西学院大学はこれまで、手作業で紙の通学証明書を発行しており、学生がそれを鉄道会社などに持ち込んで通学定期券を購入していた。このため、繁忙期にはターミナル駅の定期券売り場に長い列ができるなど、社会課題になっていた。
このシステムが導入されれば、大学側の通学経路承認作業や証明書発行業務が省力化されるほか、定期券売り場の混雑解消も期待できる。実証実験では、省力化の効果を検証し、問題がなければ本格導入を検討する。
参考:【西日本電信電話株式会社】NTT西日本、関西学院大学、阪急電鉄による通学定期券購入などのDXに関する実証実験について~全国初!通学証明のデータ連携による定期券購入の混雑緩和に向けた取り組み~