東京福祉大学短期大学部こども学科を2018年3月に卒業した荒木佳奈子さんが、NPO法人キッズエクスプレス21主催「第19回創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト」の絵本部門において、文部科学大臣賞を受賞した。
NPO法人キッズエクスプレス21主催の「創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト」は、読み聞かせ運動の一環として、毎年異なるテーマで、子どもたちの夢を育む童話・絵本・デジタル絵本を募集している。第19回のテーマは『きっぷ』と『まど』。年齢、性別、プロ・アマを問わず誰でも応募できる。創作童話部門、創作絵本部門、創作デジタル絵本部門の3部門にわかれ、荒木さんは、創作絵本部門で文部科学大臣賞を受賞。作品名は「リーゼントくん」。
創作のきっかけは、「保育表現技術演習」の授業。絵本を制作することになり、「リーゼントくん」という主人公が困っている人や動物を助ける物語を考えた。絵本のねらいや、読む人たちに伝えたいことはこれまでの大学での学びをふり返りながら構想。絵本の組み立て方やページの使い方、物語の展開は、色をはっきりさせたり、クスッと笑えるような読んでいる人が楽しくなる工夫を施した。
荒木さんは今回の受賞をうけ、『出来上がった本を通して、人を助ける喜びや自分自身を大切にする心などを感じ取ってほしいと思っています。他の受賞者には、絵本作家や元漫画家の方もいらっしゃって、改めてこの賞の重みを感じました。この受賞を家族も喜んでくれたことがやはり嬉しかったですね。将来は、幼稚園教諭として得意とする絵を描くことを生かしていきたいと思っています。』と喜びとこれからの抱負を語った。