金沢星稜大学は、2024年4月、経済学部に地域システム学科を開設することを発表した(開設予定)。地域創生や地域価値の共創に資する解決策を検討し提案する能力を身につけ、持続可能な社会づくりの中核を担う人材を育成する。
金沢星稜大学によると、地域システム学科の入学定員は85名を予定。データ分析の⼿法を活⽤して複眼的視点で地域が抱えるさまざまな課題を捉え、解決に導くことができる⼈材を育成し、地域の課題解決と地域創⽣に主体的に取り組み、地域のイノベーションを実現する実践⼒を培う。
カリキュラムとしては、数理・データサイエンス・AI教育プログラム(MDASH)や地域経済分析システム(RESAS)など、地域の課題解決の⼟台となるデータ分析や社会調査などの⼿法を⾝につけたのち、地域に出て「フィールド活動」として地域課題の抽出、解決に取り組むのが特長。
地域経済に関する専門知識と経済分析手法を学ぶ「地域経済・地域データ分析系」、地域の将来に関わる政策をさまざまな分野から学ぶ「公共政策系」、自然・文化・歴史等の地域資源の保全・活用方法を学ぶ「観光・地域経営系」の3つの系統に分かれて履修する。
具体的には、1年次に経済学・経営学の基礎知識、データの収集・分析⼿法の基本、フィールド活動の基礎を学び、2年次はフィールド活動の経験とデータに基づいて課題を分析する能⼒を鍛えるとともに、基礎専門ゼミナールでコミュニケーション能⼒・プレゼンテーション能⼒を磨く。3年次からは専⾨ゼミナールに所属し、⾝につけた専⾨知識やスキルを課題解決に応⽤して対象地域・企業などと協働。4年次は卒業研究に取り組み、政策提⾔などを通じて研究成果を社会に還元する。卒業後は、幅広い学びを活かして公務員や地域金融、交通・観光関連企業やI T関連企業など幅広い企業への就職が考えられる。