山口大学医学部と山口東京理科大学薬学部は異なる職種を目指す学生が同じ場所で学び、チーム医療の能力育成を目指して多職種連携教育プログラムの協定を結んだ。2024年度から医学、看護、検査、薬学について学ぶ「医療環境論」の授業をいっしょに受ける。
山口東京理科大学によると、協定の締結式は山口県宇部市の山口大学医学部であり、山口大学の篠田晃医学部長と山口東京理科大学の武田健薬学部長が協定書に署名して交換した。このあと、山口東京理科大学薬学部の頼岡克弘教授が協定の概要を説明した。
医療環境論の授業で机を並べるのは、山口大学医学部医学科の3年生、保健学科看護学専攻の2年生、検査技術科学専攻の3年生、山口東京理科大学薬学部薬学科の4年生。幅広い講義を踏まえて学生らがディスカッションや発表を行い、異なる業種に対する理解を深める。講義は両校のキャンパスで予定されている。
チーム医療を円滑に進めるには、医師と看護師、臨床検査技師、薬剤師の連携が欠かせない。学生時代からチーム医療の仲間となる他の職種への理解を深め、能力を育成することが必要だとして連携教育プログラムを開始する。