学校法人昭和大学は運営する昭和大学の名称を2025年4月から昭和医科大学に変更することを決めた。また、2028年11月15日に創立100周年を迎えるにあたり、2027年4月開設を目指して川崎市宮前区に鷺沼キャンパスを整備し、保健医療学部の専攻と学科を再編する。
学校法人昭和大学によると、昭和大学は1928年に当時の東京府荏原町(現東京都品川区)に設立された昭和医学専門学校が前身。1946年に昭和医科大学を設置、1964年に昭和大学に改称した。今回の名称変更で旧名称が復活することになる。
現在は東京都品川区に本部を置き、学生数は2023年5月現在、学部・研究科・専攻科を合わせて3723名。医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の1年生は全員、富士吉田キャンパス(山梨県富士吉田市)で全寮生活を送り、2年次以降は旗の台キャンパス(東京都品川区)、洗足キャンパス(東京都大田区)、横浜キャンパス(横浜市緑区)で学んでいる。
創立100周年を記念して川崎市宮前区に鷺沼キャンパスを整備し、2027年度から医学部と歯学部、薬学部の2、3年生と4年生の一部、保健医療学部の2~4年生、助産学専攻科の学生併せて約2,000人が学ぶ予定。
同時に、保健医療学部にリハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻、視覚機能療法学専攻を新設するとともに、医療技術学科を新たに設け、診療放射線技術学専攻、臨床工学専攻、歯科衛生学専攻を開設することを計画している。
私立医科系大学の校名等の変更は、2016年に東北薬科大学が医学部新設に伴い「東北医科薬科大学」となったほか、2018年に開学50周年を迎えた藤田保健衛生大学が「藤田医科大学」となった。また、2021年、大阪医科大学と大阪薬科大学が統合し「大阪医科薬科大学」に、2022年には兵庫医科大学と兵庫医療大学が統合し「兵庫医科大学」となっている。