2024年7月31日より、株式会社DINOS CORPORATIONは長岡造形大学において、プロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトの第2期を開始した。2023年度に続くプロジェクトでは、企画・デザインから製造・販売に至るまでの課程を学ぶことで、実際の生活者ニーズに寄り添った「売れる」ものづくりができるプロダクトデザイナー人材育成を目指す。
プロダクトデザインに関する産学連携プロジェクトは、学生が授業でプロダクトデザインを学ぶものの、在学中に実社会で実装する機会が少なく、商業ベースのデザインとのギャップを埋めることが課題であったことから始まった。2023年度参加した学生からは「クライアントの要望や細かい部分の構造、コスト面まで考えることが今まであまり無かった」「通販としてのウリを考えながらアイデアを展開するのが楽しかったし、貴重な経験だった」といった、リアルなものづくりが体感できたことに対する声が寄せられた。
第2期はさらに条件を絞り、様々な制約が重なる商業ベースでのものづくりを目指す。具体的な課題は、ディノスで販売できる「ハンガーラック」のデザイン提案とし、地元メーカーで生産できる製品であることが条件で、ターゲット・価格・構造・品質等の要件も設定される予定。前回同様に長岡造形大学で地域協創演習を履修する学生7名が参加する。
まず、9月まではデザインや通販ビジネスに関する講義、学生によるプロダクトの企画・デザイン、最後にプレゼンが行われ、通販ブランド「ディノス」での販売商品候補としてデザイン企画案を選出する。さらに10月からはデザインの最終調整や試作、販売に向けたプロモーション立案等を予定しており、実際のものづくりの流れを体系的に学ぶことができる。
大学がある新潟県長岡市に近い燕三条エリアは「ものづくりのまち」として知られており、今回採用となったデザイン案の試作・生産は、地元メーカーに依頼する予定。また、新潟のものづくりの課題リサーチや、県内で生産・産出される素材を取り入れることをプロダクト企画の前提要件にするなど、学生が持つアイデアや発想を様々な点で地元・新潟と連携させることで、「ものづくりのまち燕三条」として、未来に向けて地元のものづくりの活性化も目指していく。
参考:【株式会社DINOS CORPORATION】産学連携プロジェクト~地域とつながり未来につながる、持続可能なものづくり~