福島大学附属中学校が日産財団主催の第13回理科教育大賞で最高賞となる大賞を受賞した。表彰式は横浜市西区のホテルで行われ、附属中学校の甚野隆洋教頭、関本慶太教諭らに表彰状と盾が贈られた。

 福島大学によると、附属中学校は2022年度、日産財団の理科教育助成に理科教育とSTEAM教育の2分野で応募、2023年度に採択された。これを受け、福島大学人間発達文化学類の中田文憲教授、平中宏典准教授の協力を得てSTEAM教育の先進的実践を進めている。

 2023年度は「ごみと物質」、「光源装置の作製」、「ロガー付き電圧機の作製」、「3D地形図を活用した大地の変化の探究と防災教育」、「3D地形図を活用した気象分析」、「ビオトープを活用した生物の観察と環境保全」、「プログラミングによる節電効果の検証」、「プログラミングによる植物の育成と観察」を実施した。1単位時間にすると、25時間分の実践事例ができている。福島県の学校が理科教育大賞を受けたのはこれが初めて。

 STEAM教育は、科学、技術、工学、芸術・リベラルアーツ、数学の5分野を統合的に学ぶ。米国で提唱され、文部科学省も新時代の学習方法として推奨している。

参考:【福島大学】本学附属中学校が第13回理科教育大賞を受賞 公益財団法人日産財団理科教育助成(PDF)

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