2024年9月26日~29日に千葉・幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2024にて、信州大学医学部小児医学教室の三代澤幸秀助教が開発したスマートフォン向けシリアスゲーム「はじめての児童発達支援」が出展される。障がいのある子どもたちに対する支援活動(療育)がテーマとなっている。

 シリアスゲームとは社会問題の解決促進を目的としたゲームのこと。新生児医療を専門とする小児科医の三代澤助教は、医学生らとともに、これまで妊産婦支援・新生児医療体験・感染対策を題材としたシリアスゲームをリリースしてきた。三代澤助教は医療的ケアを必要とする子どもの支援にも携わっており、児童発達支援施設での療育活動を多くの人に知ってもらいたいという思いでこのゲームを開発した。

 ゲームの舞台は長野市にある児童発達支援センター「にじいろキッズらいふ」。ロールプレイング形式で施設内を自由に探索でき、施設の職員や子どもたち、保護者と関わりながら、療育や医療的ケア、在宅医療などを学ぶことができる。

 今回、東京ゲームショウに出展することで、障がい児支援の現場に触れたことがない一般の人にも、その重要性を知ってもらうことを目指している。ブースでは新生児医療体験ゲーム「はじめてのNICU」など過去に制作したゲームも併せて展示しており、いずれも体験できる。また、このゲームは三代澤助教が代表を務める医療的ケア児支援団体「M-Terrace」のWebサイトから無料で入手できる。

参考:【信州大学医学部】小児の療育活動を疑似体験できるシリアスゲーム「はじめての児童発達支援」をリリースします

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