2025年度から新設される福井県立大学の恐竜学部が人気を呼び、総合型選抜で倍率10倍を超えた。福井県立大学の総合型選抜で倍率が10倍超となったのは初めて。9割近くが県外からの志願者で、初年度から人気となっている。

 福井県立大学によると、恐竜学部は恐竜・地質学科で6人を募集しているが、県内8人、県外55人の計63人が応募し、志願倍率が10.5倍になった。生物資源学部と海洋生物資源学部は0.9~3.6倍で、恐竜学部の人気ぶりが際立っている。書類選考のあと、11月24日に面接とプレゼンテーションがあり、12月2日に合格発表される。

 恐竜学部は恐竜・地質学科に恐竜・古生物コース、地質・古環境コースを置く。入学定員は30人。一般選抜前期日程で15人、後期日程で3人、学校推薦型選抜で6人、総合型選抜で地域枠2人を含む6人、社会人等を対象とする特別選抜で若干名を募る。学校推薦型選抜と総合型選抜の地域枠は福井県内限定となる。

 福井県立大学での2023年度アンケートによると、大学全体の県内在住学生の比率は、50.3%。県内比率が最も低い学部は、海洋生物資源学部の12.7%となっている。新設の恐竜学部は海洋生物資源学部と同様に県内比率が低くなると予測される。

 恐竜学部は1年生が福井県永平寺町の永平寺キャンパスで一般教養を学び、2年生から福井県勝山市の福井県立恐竜博物館隣接地に設けられる勝山キャンパスでより専門的な科目を履修する。

参考:【福井県立大学】令和7年度総合型選抜出願状況(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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