追手門学院大学は大学公式アプリケーションの「OIDAIアプリ」をバージョンアップし、新機能の入学前準備モードを追加するとともに、ユーザーに入試合格者を加えることで入学手続きを完全デジタル化した。
追手門学院大学によると、新機能の入学前準備モードには、大学院を含むすべての入試合格者を対象とし、入学に必要な情報登録や入学金の納入、パソコン準備などのタスクを集約して入試合格者個々の状況を一元管理できる。これにより、入学の各種手続きをすべてデジタル上で完結できるようにした。
入学手続きや入学前教育、入学前の準備に関する案内はこれまで、一部を紙の郵送で対処してきたが、複数の部署が個別に案内していたため、必要な情報が分散し、自身の状況を把握できない入試合格者から問合せが来るケースが少なくなかった。新機能の搭載で入試合格者の不安軽減や教職員業務効率化が期待できるという。
OIDAIアプリは2023年9月から提供を開始し、学生の98%がダウンロードしている。時間割や大学からのお知らせの閲覧、補講・休講情報の通知、タスク管理、施設予約機能、シラバスや講義システムとの連携、災害時の安否報告、FAQや問い合わせ機能など、多岐にわたる学生生活のサポート機能を提供している。
また、学生の意見を反映しながら1年間で4回のメジャーアップデートを実施しており、バージョン2.0ではQRパス機能「OI-PASS」を搭載し、入学式などのイベント時に学生固有のQRを使って入場・チェックインが可能なった。さらにバージョン3.0では「卒業生モード」が追加され、卒業後も大学と繋がり、職務経歴や資格情報の管理、住所変更などをアプリ上で行えるようになっている。
追手門学院大学は、アプリの導入と合わせて学内のあらゆる情報を集約する統合データベースの構築やオペレーション(処理業務)とコンタクト(窓口対応)を一元的に担う「O&Cセンター」を設立し、あらゆる手続きや業務のデジタル化を進めている。