東京家政学院大学は2026年度入試から全学科に男子枠を設ける。長く女子大学として歴史を刻んできたが、2025年度に現代生活学部を生活共創学部に改組して男子学生の受け入れを始めるのに続き、2026年度から大学全体を男女共学化するタイミングで男子枠を導入する。
男子枠の募集人員は各学科合計人員の1割(52名)程度になる見込み。総合型選抜では家政・生活科学系男子アサーティブ入試(仮称)、学校推薦型選抜では家政・生活科学系男子指定校推薦特別枠(仮称)を設ける。
東京家政学院大学は1923年、現在の新宿区に家政研究所として設立された。家政研究所を母体に1925年東京家政学院を開学、専門学校や高等女学校、短期大学の開学を経て1963年に東京家政学院大学が誕生。以来「家政学・生活科学」を専門とする女子大学として100年を歩み、多くの卒業生を輩出してきた。現在は東京都町田市と千代田区にキャンパスを置き、現代生活学部、人間栄養学部、大学院人間生活学研究科を置く。
今回の男子枠設定にあたって、東京家政学院大学は「家政学・生活科学」は衣・食・住・こどもなど、生活に関わるあらゆるものが研究対象となる幅広い学問であり、男子生徒も学べる学問であることを社会に広く認知させ、「学生の多様性の促進や学部の活性化」、「優秀な男子学生の獲得」、「家政学におけるジェンダーバランスの促進」を期待するとしている。