地元を離れて暮らす20代の若手社員の半数以上が「暮らしたい場所で生活できていない」と感じていることが、三井住友海上火災保険の調査で分かった。同社は望まない転勤や転居の解消が必要としている。
調査は2024年11月、全国の地元を離れて暮らす20代、4年制大学卒業、未婚の社会人500人を対象にインターネットを通じて実施、集計した。
それによると、「暮らしたい場所と住んでいる場所が一致するか」との問いに対し、54.4%が「いいえ」と答えた。その原因については暮らしたい場所で生活できていない人の87.9%が「会社や仕事の都合」としている。
「会社に勤めている以上、暮らしたい場所とやりたい仕事を自由に選べないことを仕方ないと思うか」との問いに対しては、64.2%が「はい」と回答した。
三井住友海上火災保険はこの調査結果も踏まえ、2025年4月から社員の移動を公募制として望まない転勤や転居を解消する人事改革を進める。新卒採用でも入社後の初期配属先として希望する都道府県ごとに選考することにしている。
参考:【三井住友海上火災保険】~暮らしと仕事に関する実態調査~「暮らしたい場所で生活できていない」若手社会人が半数以上に。好きな場所で誇れる仕事を実現する「地元LOVE & PRIDE採用」始動(PDF)