テンプル大学のロースクールと大学院教育学研究学科は、USニューズ&ワールド・レポート2025年版『米国大学院ランキング』(2025年4月8日発表)において前年より順位を大きく伸ばした。テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は、両大学院のプログラムを提供しており、両分野で一貫して高い評価を得ている。
テンプル大学の主な順位は、「教育大学院ランキング」40位、「ロースクールランキング」50位、「ロースクール/法廷弁論 ランキング」2位、「ロースクール/国際法 ランキング」13位だった。ロースクールは前年の54位から50位へ、教育大学院は前年の48位から40位へとそれぞれ順位を上げた。
テンプル大学は1884年に創立。州立の総合大学としてペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を置く。世界大学ランキングでも高位に位置し、米国高等教育機関の研究成果を評価指標とするカーネギー分類では、最上級の「R1(最高度の研究活動)」という評価を得ている。
50位にランクインしたロースクールは米国法曹協会の認定を受け、1895年の創設以来、国際法曹教育のパイオニアとしてアクセシビリティと多様性を重視し、法律家としての責任と地域社会への貢献に重点を置いた教育を提供してきた。分野別ランキングでは特に法廷弁論、国際法で例年高い評価を受けている。
TUJでもロースクールのプログラムを提供しており、学生は日本にいながら法学修士(LLM)を取得できる。すべてのコースは英語で行われ、毎年春に来日する米国テンプル大学や全米のロースクールの法学博士(JD)課程の留学生と共に学ぶ。卒業生の多くが米国の司法試験を受験し、弁護士資格を取得している。
40位にランクインした大学院教育学研究科は、1982年にTUJで、TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages=第2言語あるいは外国語としての英語の教授法)修士課程を、さらに英語学習者の教育ニーズの研究推進を目的として、1988年には博士課程を開講した。開設以来授与された学位数は、修士号約1,700、博士号200以上を数え、日本のみならず世界の教育界の発展に貢献してきた。TUJの修士課程および博士課程を修了した学生は、日本の大学や高等学校で教職に就いている。
参考:【テンプル大学】テンプル大学のロースクールと大学院教育学研究科が「US ニューズ &ワールド・レポート」2025年版大学院ランキングで順位を伸ばす