医療系総合大学の昭和医科大学(東京都品川区)と昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校は、2027年度から、新たな未来の連携として、高校3年生が昭和医科大学の授業を履修する「五修生制度」をスタートさせる。2017年に特別連携協定を結んで以来、大学のリソースの提供だけでなく、指定校制度も活用し医学部を含め50名を超える生徒が進学している。

 「五修生制度」はもともと、昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校と昭和女子大学が1983年から行ってきた制度。高等学校で2年生までに必要な単位を取り終え、3年生の1年間は高校に籍を置きながら昭和⼥⼦⼤学で学ぶ。1年早く⼤学⽣活を始めることで、余裕を持って、留学や研究、大学院進学、就職活動に臨むことができる。

 この制度を2027年度から別法人である昭和医科大学とも開始し、高校3年生の1年間を昭和医科大学の富士吉田キャンパスで科目等履修生として昭和医科大学1年生と同じプログラムを受講できるようにする。6年制の学部も含めた昭和医科大学の全学部を対象としており、本人の希望する学部での学びを1年早く始めることで、より社会に貢献できる専門性の高い医療従事者を目指せる。また、1年早く始めることで生まれる「Gap year」を利用した研究や海外留学が可能。学びの視野を広くもって、自身の夢の実現に向けて将来をデザインできる点も魅力となっている。
※国家試験を受験するタイミングは、正規入学時から計算する。

 昭和医科大学はこれまで、昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校に出張事業や「シミュレーション体験」、「理学療法・作業療法体験」など実践的な学びを提供してきた。また、2018年度以降、のべ56人が昭和医科大学に進学している。

参考:【昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校】「昭和医科大学」との連携強化、2027年度から五修生制度をスタート

大学ジャーナルオンライン編集部

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