株式会社学情は、2020年3月1~10日、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施した。現在就職活動をしていると答えた学生は74.8%と例年を大きく下回り、新型コロナウイルス感染症の影響により就職活動をスタートできていない学生が多いことがわかった。

 回答者は新卒向け就職情報サイト「あさがくナビ」ユーザー1,005人。内々定率は、2月調査時より3.4ポイント増の15.6%。前年同時期比も3.2ポイント上回る。内々定者数は一人あたり1.33社で、業界別にみると1位がIT・ソフトウェアで26.3%、教育・その他サービスが14.8%と続く。

 内々定が出ている学生のうち、文系13.2%(前月比0.8ポイント増)に対し理系は19.8%(前月比8.0ポイント増)で、理系学生の内々定獲得が進んでいる。

 就職活動率は2月調査時の86.2%から74.8%に下がり、前年の97.8%を大きく下回った。「現在就職活動をしていない」と答えた学生25.2%のうち20.5%が「就活の開始前」と回答しており、新型コロナウイルス感染症の影響で説明会の中止や延期が相次ぐなか、3月に入っても就職活動を開始できていない学生が一定数いることが推測される。

参考:【株式会社学情】2021年卒 内々定率調査 2020年3月

大学ジャーナルオンライン編集部

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