東京大学は、初の実施となる2016年度推薦入試の第1次選考合格者をホームページで発表しました。募集人員は、全学部合わせて100名程度で、173名が出願、うち149名が第1次選考に合格しました。今後、第1次選考合格者は、面接や大学入試センター試験を行い、最終合格者が発表されます。

 2016年度が第1回目となる東京大学の推薦入試。東京大学では、学部教育の総合的改革の一環として、多様な学生構成の実現と学部教育の活性化を目指し、日本の高等学校等の生徒を対象に推薦入試を導入しました。

 推薦の対象となるのは、各学部ごとに定められた推薦要件に該当し、それぞれの学問分野に対する強い関心と学ぶ積極的な意欲を持ち、合格した場合、必ず入学することを確約できるなどの条件を満たした者で、各学校長が推薦できる人数は、推薦要件のすべてに該当する男女各1人までとしています。各学部ごとに定められた推薦要件としては、例えば、法学部では、各校の上位概ね5%以内に属し、学業成績に秀でていること、現実の中から本質的な問題を発見し、独創的な形で課題を設定する能力を有することなどの要件が挙げられています。

 合否判定は、提出書類や資料、面接、大学入試センター試験の成績などを総合的に評価。大学入試センター試験は、入学後の学修を円滑に行い得る基礎学力を有しているかどうかを判断する観点から、概ね8割以上の得点であることが目安となります。第1次選考合格者149名は、12月19日および20日に行われる面接、2016年1月 16日、17日の大学入試センター試験を行い、2016年2月10日に最終合格者が発表されます。

 

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。