中京大学総合政策学部でマーケティングや商品企画を専攻する坂田隆文ゼミの学生は、知的財産を活用しモノづくりに挑んでいる塗料メーカー、株式会社五合からの依頼を受け、キャンププレートの商品を企画した。同社は水だけで汚れを流し落とせる塗料「ゼロクリア」で特許をとっており、既に東京の地下鉄駅、大手家電メーカー洗濯機のドラムでそれが採用されているというB to B企業である。
「B to Bを本業にしてきた会社の技術を使ってB to C商品を企画できないか」という依頼を受けた坂田ゼミの学生たちはゼロクリアを用いたB to C商品のアイデアを3,139個も考え、その中でも最も同社の技術を活かせる商品としてキャンププレートの提案を行った。今回開発された「Earth Gear」(商標取得済み)はキャンプに訪れたキャンパーたちが「環境を汚染することなく使用した食器を洗える」という特長をもっており、320人を対象としたアンケートでも83%が「是非使いたい」「使いたい」という回答をしている。
2020年11月に発売される同商品の販路を広げるべく、現在、坂田ゼミの学生たちは新型コロナウイルスへの感染対策を万全にとりながら、株式会社五合の社員とともに大手量販店やキャンプグッズ店などへの営業に同行している。また、特設インスタグラムを開設し、プロモーション活動も行っている。