国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が平成29年度にイプシロンロケットでの打ち上げを計画している「革新的衛星技術実証1号機」に搭載する実証テーマに、中部大学の海老沼拓史講師(電子情報工学科)による「超小型・省電力GNSS受信機の軌道上実証」が採択されました。

 JAXA(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)は、2017年度にイプシロンロケットで「革新的衛星技術実証1号機」の打ち上げを計画してます。この衛星は将来の基幹的部品や新規要素技術を軌道上で実証することを目的としており、実証テーマとして応募のあった32テーマのうち、イノベーション創出や宇宙産業活性化に資する可能性などの観点により12のテーマを採択しています。

 今回採択された中部大学の海老沼拓史講師による実証テーマである「切手サイズの宇宙用GNSS受信機」は、従来製品と比較して、小型、低コスト、低消費電力という特長を兼ね備え、超小型衛星の運用を自動化するなどの刷新が期待できるとされています。

 このプロジェクトには中部大学がすすめるチャレンジ・サイト「中部大学発の超小型人工衛星で宇宙をめざせ!」の学生も受信機の実験等で参加しており、学生が関わったものが実際に宇宙へ打ち上げられることになります。学生にとって実践を通じてシステムエンジニアリングを学べる大変貴重な機会になることでしょう。

参照:「革新的衛星技術実証1号機のテーマ公募」選定結果について(JAXA)

参照:チャレンジ・サイト 2015年採択プロジェクト(中部大学)

中部大学
中部大学

文理融合8学部27学科4専攻がワンキャンパスに集まる総合大学

約1万人がワンキャンパスで学びます。好奇心に応える施設設備、社会から研究依頼が舞い込む研究室、各分野で評価の高い教授陣が、あなたの創造力を刺激。「やりたいことができる、なりたい人になれる」大学です。[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。